ギフチョウはなぜピークに集まるのか?(3)
2021年 04月 03日
さて、話を進めましょう。
(1)ギフチョウはピークに集まる性質がある。
(2)ギフチョウ寒い地域の生息に適応した蝶である。
ギフチョウが活動するのはまだ寒さの残る春先です。夜の気温はかなり低いはずです。
変温動物である蝶は、朝一番にまず体を温めるために日光浴をしないと活動を始められないでしょう。
私はここ何年か山登りが趣味になってきて、よく山に行くのですが、
特に春や秋の寒い時期に山登りして思うことがあります。
それは「谷筋の道は寒い。尾根筋の道は暖かい。」です。
だから寒い春先や秋は尾根筋の道を、なるべく歩くようにしています。
地形的に言っても尾根と谷では日照時間が違うし、朝早くは谷筋にはまだ日が当たっていないので、とても寒いです。
さらに谷筋にはよく川が流れていて湿っているのに、尾根筋は乾いている感じで、暖かさが全然違うということです。
それで思ったのはギフチョウは暖かさを求めて谷筋から尾根に上がってくるのだろうということでした。
と言っても全体の地形がギフに分かろうはずもないので、とりあえず朝一番には上に向かって飛んでいくという性質ができたのではないかということです。
上に向かって上がっていくと、自然に周りからピークの一点に集まってくることになると思うのです。
by blumei724
| 2021-04-03 18:56
| 蝶